2025/04/30
自宅でドラムを演奏したいが、「騒音にならないか心配」「近所から苦情が来たらどうしよう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ドラムは楽器の中でも音量が大きいためマンションなどの集合住宅では、防音対策を怠ると深刻な問題につながることがあります。
そこで当記事では、ドラムの騒音対策をテーマに、防音の基本からDIY方法、トラブルの解決策まで解説します。
ドラム防音室の費用については以下の記事で説明しているので、参考にしてみてください。
▶︎ドラム防音室の価格・費用について!相場を確認しよう! |
目次
ドラムの騒音問題と影響
ドラム音は打楽器の中でも音量が大きく、音の衝撃や振動が壁や床を通じて伝わるため、集合住宅だと騒音トラブルになるケースがあります。
特に生ドラムは100dBを超えることもあるため、周囲から苦情がくる場合も考えられるでしょう。
演奏者本人にとっては日常でも近隣住民には騒音と感じられることが多く、トラブルの原因となることがあるため気をつけましょう。
ドラムの騒音レベル
生ドラムの音量は非常に高く、スネアやバスドラムの打撃音は最大で110dB前後に達することがあります。
これは電車の通過音や工事現場と同等レベルの騒音で、防音対策なしでは隣室や階下にまで音や振動が響きます。
短時間でも繰り返される演奏音は近隣住民に強いストレスを与える要因となり、騒音トラブルへと発展するリスクが高まるため注意が必要です。
一軒家とマンションで異なる騒音の影響
一軒家では壁が厚く独立した構造のため騒音が周囲に伝わりにくい傾向がありますが、それでも低音の振動は地面を伝って隣家に響くことがあります。
一方、マンションは壁や床が隣戸と接しており、音が伝わりやすい構造です。
建物の構造によって騒音の伝わり方が異なるため、それぞれに応じた防音対策を行いましょう。
一軒家でのドラムの防音対策を詳しく知りたい場合は、以下の記事も読んでみてください。
▶︎自宅でドラムの防音対策をする方法!一軒家で騒音を防ぐためには? |
近隣トラブルを避けるためのマナーと対策
ドラム演奏による騒音トラブルを避けるために、事前に演奏可能な時間帯を近隣住民に伝えておきましょう。
また、集合マンションだと演奏可能な時間帯が決まっていることがあるため注意が必要です。
練習時間は日中の常識的な範囲にとどめ、深夜や早朝の演奏は避けましょう。
生ドラムと電子ドラムの音の力の違い
生ドラムと電子ドラムでは、音の発生原理や音圧、近隣への影響度が異なります。
以下の表でそれぞれの違いを比較してみましょう。
項目 |
生ドラム |
電子ドラム |
音の発生方法 |
打面を直接叩いて空気を振動させる |
打面のセンサーが音源モジュールを鳴らす |
最大音量の目安 |
約100〜110dB(非常に大きな音) |
約60〜70dB(会話〜掃除機程度) |
振動の発生 |
床や壁に強い振動が伝わる |
打面の跳ね返り音やわずかな打撃振動のみ |
防音対策の必要性 |
専用防音室や大がかりな設備が必要 |
軽度のマットや防振パッドで対応可能 |
このように、生ドラムと電子ドラムでは音の大きさや振動の発生が異なるため、それぞれに適した防音対策を行う必要があります。
生ドラムと電子ドラムの違いについて詳しくは下記の記事で解説しているので、見てみてください。
▶︎自宅でドラムの防音対策をするには?生ドラムと電子ドラムの違い! |
ドラム演奏時の床・壁・天井の防音対策
ドラム演奏時の床・壁・天井の防音対策は以下のとおりです。
- 床の振動を防ぐ防振マット・防音マットの活用
- 壁や天井に吸音材・防音パネルの設置
順番に解説します。
床の振動を防ぐ防振マット・防音マットの活用
ドラム演奏では、音だけでなく足やペダルの振動も床を通じて階下に伝わります。
足やペダルの振動の音を軽減するには、防振マットや防音マットの活用が効果的です。
また、市販の専用マットやジョイントマットを重ねることで、打撃による衝撃音の拡散が抑えられて防音室を設けるよりも手軽に対策できます。
壁や天井に吸音材・防音パネルの設置
ドラム音は、反響音や空気振動として壁や天井を通じて広がりやすいのが特徴です、
そのため、吸音材や防音パネルを設置することで、音の拡散を抑える効果が期待できます。
特に壁のコーナーや天井面は音の反射が起きやすいため、重点的に防音対策を行いましょう。
おすすめのドラム防音グッズについては以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
▶︎ドラム防音グッズでおすすめ3選!ホームセンターで購入できるアイテム! |
低コストでできるドラムの防音対策DIY
ドラムの防音対策の費用は工夫次第で低コストに抑えられます。
たとえば100円ショップでは、ジョイントマットやウレタンフォーム、遮音シートなどが手に入り、床や壁の振動・反響音を軽減する素材として活用できます。
また、ホームセンターでは、ラバーシートやコンパネ板、防振ゴムなどが入手でき、ドラム下の簡易防音台としても利用できます。
ドラム防音室を自作する方法を詳しく知りたい場合は、以下の記事も読んでみてください。
▶︎ドラム防音室を自作する方法!DIYをすると起こりえることとは? |
ドラムの騒音対策でよくあるトラブルと解決策
ドラムの騒音対策でよくあるトラブルと解決策は、以下のとおりです。
- 近隣から苦情が来た場合の対処法
- 深夜のドラム練習で苦情が来た場合の対処法
- 騒音トラブルで警察を呼ばれた場合の対処法
それぞれ解説します。
近隣から苦情が来た場合の対処法
近隣住民から苦情が寄せられた場合は、まず丁寧に謝罪し、感情的な対立を避けましょう。
謝罪後は防音対策の状況を説明して改善の意思を示すことで、信頼回復につながります。
直接の話し合いが難しい場合は、管理会社など第三者を交えて対応するのも一つの方法です。
深夜のドラム練習で苦情が来た場合の対処法
深夜のドラム練習で苦情が来た場合は、深夜に演奏していたことを素直に認めて、謝罪とともに今後の自粛や演奏時間の見直しを行いましょう。
深夜帯は生活音に対する感度が高く、わずかな打音でも騒音と感じられるため、特に注意が必要です。
騒音トラブルで警察を呼ばれた場合の対処法
警察を呼ばれる状況では、すでに近隣との関係が悪化している可能性があるため、冷静かつ丁寧な対応・謝罪を意識しましょう。
警察の指導を無視せず、違法性が問われるような音量でなかったか振り返るのもポイントです。
防音対策の見直しや、必要であれば練習場所を移すなど再発防止のために今後の対策を考える必要があります。
トラブルに巻き込まれないドラム防音室を製作したい方は以下の記事を参考にしてください。
▶︎ドラム防音室の製作を失敗せずに行う方法とは? |
ドラムの騒音対策まとめ
今回の記事では、ドラムの騒音対策について、床・壁・天井の防音対策から手軽にできるDIY、トラブル時の対処法までご紹介しました。
防音対策をしっかり行うと安心して演奏を楽しむことができ、近隣とのトラブルも未然に防げます。
しかし、自分でできる対策に限界を感じた場合は、プロの防音工事業者に相談するのがおすすめです。
まずは、見積りの依頼をしてみてはいかがでしょうか。
→株式会社BRG防音へ問い合わせる